第4講 期待値の考え方-2

本日は先週予告したとおり、平均連チャン数の出し方です。
 
「期待値の考え方に平均連チャン数なんてものが必要なのか?」
 
期待値計算の公式は比較的簡単にお教え出来ます。
 
ただその公式の本当の意味が理解出来なければ、応用が利きません。
 
そう言った意味で、期待値の成り立ちに大きく関わる平均連チャン率をここで学んでおくことはきっと役に立つはずです。
 
では参りましょう。
 
 
分かりやすいのでいつも使いますが、例の如く大海物語SPの平均連チャン数を出していきましょう。
 
大海スペシャルMTEのスペックは
 
初当たり確率 1/349.67
15R確変57%
2R突確8%
15R通常35%
 
となっています。
 
大海SPの連チャンが終了する条件は
 
A.15R通常を引き
 
B.その後の時短100回をスルーする
 
です。
 
 
Aですが、大海SPは0.35(35%)。
 
Bはちょっと計算が要ります。
 
 
これはST確変機にも使える計算ですが、「時短100回スルー」とはつまり「100回ハズレを引き続ける確率」ということです。
 
当たりが1/349.67なのでハズレとは348.67/349.67ですね?
 
 
100回連続して348.67/349.67を引き続ける確率は…
 
(348.67/349.67)^100=0.750967(75%)
(注記「^100」は100乗という意味です)
 
です。
 
 
そして、Aの条件とBの条件が重なるとき、連チャンは終了する・・・
 
ということはAとBを掛け合わせるんです。
(条件が重なる=条件を掛け合わせる)
 
 
0.35(35%)×0.75(75%)=0.26(26%)
 
これが大海SPの連チャン終了率です。
 
 
そしてこれで1を割る。
 
なぜ終了率で1を割るか・・・最後に別項目で書いておきます。
 
 
1/0.262838=3.804619
 
平均3.8連チャンと出ました。
 
 
でもこれは出玉のない2R突確も含めた連チャン数です。
 
ボーダー計算やトータル確率を計算するとき、出玉がない当たりをカウントしてはいけません。
 
だって、玉が出ないんだから、出ない玉で回転させることは出来ないですよね?
 
 
出玉なしが8%ってことは出玉有りが92%ってことです。
 
なので、この92%、つまり0.92を上の平均連チャン数に掛けあわせます。
 
 
3.804619×0.92=3.500249
 
この数字、ざっくり言って、3.5連が大海SPの平均出玉有り連チャン数になります。
 
 
次回、平均取得ラウンドの求め方をお話しします。
 
 
 
<なぜ終了率で1を割るか>
 
ちょっと考えて貰いたいのですが、例えば80%確変の継続率はつまり4/5ですよね?
 
言い換えれば5回に4回は継続し、5回に1回は終了する。
 
確→確→確→確→通
 
当たり5回中確変が4回(4/5)、通常が1回(1/5)
 
X回継続すると言うことは、終了の出現率がX回に1回。
 
このXを求めるために、1、つまり100%を終了のパーセンテージで割るんです。
 

コメント

コメントを投稿する




コメント内容

トラックバックURL: 

ページの先頭へ