第4講 期待値の考え方-1

いよいよ佳境に入ってきました。
 
期待値の考え方です。
 
まず今回は期待値の考え方の元になる確率のお話しをしたいと思います。
 
 
確率とは何でしょうか?
 
『確率(かくりつ、英: probability)とは、ある現象が起こる度合い、ある事象が現れる割合のことをいう。偶然性を含まないひとつに定まった数値であり、発生の度合いを示す指標として使われる。(中略)確率は、理論的な事象の発生頻度を与える。たとえば、コインをトスして、手で伏せる。表と裏の確率はそれぞれ50%である。その後、手を除けて観測すると、表か裏かは判明する。』
Wikipediaより
 
 
表と裏があるコインだと表が出る確率は1/2
 
立方体、つまり正六面体であるサイコロで1の目が出る確率は1/6
 
なんとなく分かっている事柄ですよね?
 
でもパチンコとなると大きく勘違いしている人が多いのがこの確率の解釈です。
 
 
曰く
 
「なんで1/199が1000回転回しても当たらねーんだ!」
 
「1/300なんだから300回転回せば当たらんとおかしいやろ」
 
「これだけハマったら次は軽いだろう」
 
「通常、通常、通常、と来ればいい加減確変を引くはず!」
 
「なんでワンセットばっかりやねん!」
 
 
言い出したらキリがありませんが、こういった愚痴はパチンコファンの専売特許となっている感すらあります。
 
 
コイントス、サイコロ、パチンコ・・・
 
これらは全て独立試行といい、毎回その確率でしか目が出ないのです。
 
 
というわけで、パチたま通信で挙げた問題の答えです。
 
 
Q.コイントスなら、表→表→表と来たら、次は裏が出やすい?
 
A.もちろん、そんなことはありません。
 
次も表と裏は1/2ずつの確率でしかありません。
 
 
Q.サイコロで1の出る確率は1/6。だから、6回振れば1は必ず出る?
 
A.もちろんそんなことありえませんよね?
 
1回目:5
2回目:2
3回目:2
4回目:4
5回目:6
6回目:?
 
・・・と来たら、6回に1度、1の目が必ず来るなら、振る前から次の6回目は1の目って分かるって話になってしまいます。
 
もし振る前から1の目が出るのが分かっていたら・・・
 
これはもうイカサマしかありません。
あるいは宇宙の原理に反することです。
 
 
ということは、1/2、1/6、1/300などという数字に意味はないのでしょうか?
 
いいえ、もちろんそんなことはありません。
 
 
例えば、1/2のコイントス
 
何度も何度もやれば、集計したときにだいたい2回に1回は表が出ているのです。
あくまでも集計結果として、2回に1回ほどは表が出るようになっているのです。
 
 
サイコロだって同じです。
 
何度も何度もやって、集計してみると、あら不思議。
なんとなく偏りながらもだいたい6回に1回程度は1の目が出ているのです。
 
 
1/300のパチンコはどうでしょう。
 
これも同じです。
 
ただ、ここで注意して頂きたいことがあります。
 
1/2のコイントスなら50回も投げれば何となく表23回、裏27回
 
100回も投げれば、表51回、裏49回程度の偏りにはまとまってきます。
 
 
ところがサイコロは同じようには行きません。
 
50回程度振ってもなかなかまとまりません。
 
50÷6=8.33、というワケで、だいたい8回ちょっとは1の目が出るはずですが、15回も出たり、あるいは2回程度しかでなかったりします。
 
100回振ればちょっとはまとまりやすくなりますが、それでもコイントスのように素直ではありません。
 
 
1/2や1/6、1/300など、確率を分数で表しますが、分母の部分、つまり2や6や300の部分を確率分母といったりします。
 
この確率分母が大きくなれば大きくなるほど、ちょっとやそっとの回数ではなかなか確率通りにまとまらないのです。
 
 
そう、だから、パチンコは1日単位で見れば1/300のミドルスペックが嘘のようにパカパカ当たったり、あるいは1000ハマリの後、600ハマリなど平気でやっちゃうのです。
 
 
確率の偏りというと実は語弊があります。
 
偏って当たり前なのです。
 
むしろ偏よらずに、300回に1回ずつきっちり大当りが出るとしたら、それこそホルコン信者大喜びの「ある回転数がアツい」なんて事になります。
 
これこそ、確率が偏っていることになるわけです。
 
 
実際には大当たりの回転数は偏りつつ、試行回数を重ねるごとに、結果を集計してみると、どんどん1/300に近づいてくるというのが自然な確率の結果です。
 
 
ホルコン信者を増やそうとして、ホルコン教祖が書いています。
 
「なぜ1/300が600回転回しても、1000回転回しても当たらないのか?」
 
 
「なぜって、それは、単にあなたがツイてないだけでしょう」
 
とくろべえなら答えます。
 
そして「明日は猛爆しますよ」と慰めたいところだけど、それは言えない。
 
「明日は明日の風が吹く」のが確率です。
 
そして、いつの日か、ためしに集計を取ってみましょう。
 
ほぼ1/300に近い数字・・・つまり「約300通常回転に1回初当り」が出ていますから。
 
 
次回は平均連チャンについて考えます。
 
これが実はトータル確率やボーダー、そして期待値の考え方の入り口になります。
 
基礎からしっかり学んで、自然と無理なく「稼ぐパチンコ」に近づく。
 
そんな講座を目指して進めていきますね!

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