一般的な右打ち機種の大当り消化を考えます。
右打ち機種とはいえ、盤面右に多く釘が存在し、玉の落ち方が釘に大きく影響を受けるタイプもあります。
具体的に言うと、先に打った玉が後に打った玉より早くアタッカーに到達することが多々見られる機種です。
この手の機種では、打ち出しのタイミングがアタッカー入賞のタイミングに与える影響が非常に少なく、止め打ちや捻り打ちの効果は極端に低くなります。
つまり、ここで説明したい「一般的右打ち機種」とは打ち出しのタイミングとアタッカー入賞のタイミングがリンクしやすい機種の事です。
その点を踏まえた上で、右打ち機種の大当り消化を考えていきましょう。
ポイント1
「大当たり中のヘソ入賞はない」
左打ち大当り消化機種では、大当りが終わったとき、ヘソ保留が満タンになるので、通常時における大当り確定演出では保留数が出来るだけ少ない方が良い、という説明をしました。
この点に関して、右打ち消化機種ではその限りではありません。
なので、以下の点に留意してみてください。
・電サポ状態に突入した瞬間にヘソ保留は消化されてしまうかどうか?
・ヘソ保留と電チュー保留で大当りの振り分けが異なり、ヘソ保留消化は不利であるかどうか?
これらのことを考えた上で、通常時の大当り濃厚演出において、ヘソ保留を貯めるかどうか判断してください。
ポイント2
「ラウンド間インターバルは2玉以上かどうか」
右打ち大当り消化で、打ちっ放しの消化をした場合、ラウンド間インターバル(ラウンドとラウンドの間、アタッカーが閉じている時間のこと)に無駄な玉が何玉閉じたアタッカーを通り過ぎるか?に注目してみましょう。
これが1玉以下であるなら、右打ちとはいえ、打ちっ放し消化の方が有利である可能性が高いです。
ほとんどの機種で、約2玉半のインターバル(約1.5秒)がありますので、過入賞狙いの1発多めの打ち出しでしっかり止める方が1回のラウンド間で1.5玉、つまり15ラウンドボーナスでは20玉ほどの節約となります。
1回の15Rボーナスで20玉の節約というのがどれくらいの効果があるのか?が気になるところかも知れません。
ざっくり言って、期待時給で換算すると150円~200円程度の効果があります。
ポイント3
「過入賞狙い」
ポイント2でも1玉多く打ち出すように言いましたが、アタッカーワンツー(捻り打ち)で過入賞確率を大幅にアップ出来る機種もあります。
1玉多く打ち出す場合で平均して15Rで過入賞が2回程度、捻り打ちで5回程度の場合、15Rボーナスにつき、40~50玉の効果があります。
期待時給で換算すると300円円程度の効果があります。
ただ単に打ちっぱなしと比べて、しっかり止めて、過入賞狙いをやった場合、総じて300円~400円の時給アップに繋がることも多い技術ですので、しっかりマスターしていきましょう。
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左上アタッカーの場合、玉は釘にあまり衝突することなくアタッカーに届きます。
つまり、打ち出したタイミングとほぼ完全にリンクするわけです。
完全なラウンド間止め打ちが可能です。
なので、必ず入賞個数をカウントする必要があります。
入賞個数をカウントする場合、以下のことを試しながら、何個入賞で止めれば完璧なラウンド間止め打ちになるかを把握します。
例えば、9カウントの機種の場合・・・
6個入賞で止めてみる・・・
7個目、8個目はすでに射出されていて、入賞する。
ということは、9カウント機種なのであと1発入れれば1ラウンド終了。
で、あと、1発打ちます。
次のラウンドでは7個入賞で止めてみます。
すると、8個目、9個目がすでに射出されていて、ぴったり9個入賞してラウンド終了となります。
さて、次のラウンドでは1発多めに打ち出してみましょう。
ということは、8個入賞で止めます。
すると、9個目、10個目がすでに射出されていて、ぴったり9個入賞してハネが閉じるか閉じないかぎりぎりのタイミングで10個目がハネに向かいます。
どうですか?
入りましたか?
ギリギリ入らない、ぐらいのタイミングなら、もう一度トライ。
賞球が15個なら、14回に1回以上入賞すれば、1個多く打ち出した方が出玉は多くなります。
賞球が13個なら、12回に1回以上入賞すれば出玉は多くなる計算。
理屈は分かりますよね?
この1個多く打ち出すと言うことを少しトライしてみてください。
こういうのを「ラウンド間止め打ち+過入賞狙い」と言います。
ワンツー打法とか捻り打法とか言われるものは、この過入賞の為に打ち出した玉に強弱をつけて、過入賞しやすくするための打法です。
左上アタッカーでのワンツー打法は右打ち機種のように上部引っかけがありませんので、1発目をどこか上部釘に当てて、2発目はダイレクトにアタッカーを狙うなどして、2発が出来るだけ同時にアタッカーに向かうようにすれば良いだけです。
ゲージにより、いろんな工夫が出来ますので、ゲーム感覚でいろいろトライしてみると良いでしょう。
でも、少なくともそれはラウンド間止め打ちという基本が出来た後のことですよ!
次回はいよいよ右打ち機種に行きたいと思います。
第2講の収支改善のポイント、少し難しいところまで行き過ぎてしまった感があります。
ここは基本に戻って、また基礎の基礎からの説明に戻ります。
パチンコという遊びの結果収支は3種類の台状態どう上手く打つかに大きく左右されます。
ひとつ、通常時・・・これは第1講でやりましたね?
ふたつ、大当り中。
みっつ、電サポ中です。
この第3講では大当り中の打ち方を解説していきます。
超基本的なお話しから参りましょう。
大当り、と一言で言っても、台の形(盤面の形)によって大きく2つのタイプに分かれます。
ひとつ、左打ち機種。
ふたつ、右打ち機種です。
左打ちでも、アタッカーの位置によって、打ち方が変わったりします。
下の方にアタッカーがあるのが一般的(海シリーズなど)ですが、上の方にアタッカーがある機種もある、というのはご存じだと思います。
まずは、左打ち機種の内、一般的な下(以下、左下アタッカー)にアタッカーがある場合を解説していきましょう。
左下アタッカーでの大当り消化でのお約束ごと、その1。
それは、大当りの前後に無駄打ちをしない、ということです。
「おおあたり~」などの告知があっても、すぐにアタッカーが開くとは限りません。
アタッカーが開く前にアタッカー周りに届いた玉は完全な無駄玉となります。
開放のタイミングが分からない間は、アタッカーが開いてから打ち始めましょう。
十分に間に合いますので、焦る必要はありません。
つまり、左打ち機種では大当たり確定告知があった場合、すぐに打ち出しをやめ、アタッカーが開いてから再度打ち始める、という約束ごとです。
左下アタッカーでの大当り消化でのお約束ごと、その2
通常時保留の数を意識しましょう。
どういうコトかというと、大当りが予想される演出(激アツ演出など)の場合は保留の点灯数にかかわらず、打ち出しを止めましょう、と言うことです。
なぜなら、大当り左打ち機種では、大当り中に保留が全点灯するのです。
言い換えれば、保留が0で大当りすれば、大当り消化後は保留4つ貯まっていますので、4回転得したことになるのです。
1回転を回すコストは千円当たり20回転回る台で50円。
それが4つも得出来れば、200円も得したことになるのです。
左下アタッカーでの大当り消化のお約束ごと、その3
ラウンド間止め打ちというのをご存じでしょうか?
ラウンドとラウンドの間には1.5秒程度アタッカーが閉じているタイミングがあります。
そのタイミングにアタッカーの周りに玉が行かないように止め打ちすることでロスを減らそうという技術です。
でも、そのラウンド間止めも左下アタッカーのほとんどの機種では効果はほとんどないどころか、ヘタをするとマイナス期待値になってしまう場合があります。
マイナス期待値になる原因は2つあります。
1つ目が時間効率。
8カウントの海物語で6入賞確認して打ち出しを止めた場合、きっちり8個入賞でアタッカーが閉じるか、まったく入らず、また2個打ち出したりします。
その2個もまた入らず・・・
このように必要以上に大当り消化に時間を費やす結果になることが多いのです。
そして2つ目が過入賞の発生率の劇的低下とラウンド間の見極めの難しさ。
左下アタッカーの機種では、大当り中打ち出された玉がアタッカーに届くまでの時間が玉によってまちまちです。
つまり、後から打った玉が先に打った玉より先にアタッカーに届いたりします。
また、ラウンド間止め打ちをしているつもりでも結局アタッカーが閉じた後にボロボロ玉がアタッカー周りに到達したりします。
ちゃんとアタッカーへの入賞個数を数えて、止めているつもりでも、玉が打ち出されたタイミングからアタッカーへの到達時間が玉によってバラバラになりやすいため、こういう無駄が発生しやすいのです。
そのため、ラウンド間止め打ちをしても結局無駄玉は発生してしまったり、あるいはこぼされる玉が多かったりした場合は逆に8個入賞ピッタリでアタッカーは閉じてしまい、過入賞のチャンスが激減してしまったりするのです。
次回は左上アタッカーの解説に行きたいと思います。