第2講 収支改善のポイント-5

「換金ギャップの影響を出来るだけ受けないようにする」に移ります。

 

まず、換金ギャップとは何でしょう?

 

そこのところが分からないと話が前に進みませんので、この換金ギャップの説明から入りたいと思います。

 

 

4円パチンコを打つ場合、台間サンドに1,000円を投入すると250玉の貸し出しが受けられます。

 

1,000円で250玉。

 

1,000÷250=4

 

1玉、4円なわけです。

 

だから4円パチンコと言うわけですね。

 

 

さて、問題はこれを換金するときです。

 

厳密には換金は禁止されていますので、特殊景品への交換レート、ということなのですが、ぶっちゃけややこしいので「換金」と言い切ってしまいます。

 

 

さっき、借りるときは1,000円で250玉でした。

 

では、今度は250玉返せば(店に売れば)1,000円戻ってくるのかどうか?

 

 

実は戻ってくる店もあれば、戻ってこない店もある、が答えです。

 

 

1,000円戻すのに必要な玉が店によって違うのです。

 

交換率  千円  1玉値段
42玉交換 420玉 2.38円
40玉交換 400玉 2.50円
35玉交換 350玉 2.86円
33玉交換 330玉 3.03円
30玉交換 300玉 3.33円
28玉交換 280玉 3.57円
25玉交換 250玉 4.00円

 

とこんな感じになります。

 

 

換金ギャップとは、つまりこの借りるときと返すときの値段差のことなのです。

 

上記、42玉交換の場合、

 

4円-2.38円=1.62円

 

1玉借りて、返すごとに1.62円の換金ギャップをプレイヤー(パチンカー)が背負うことになっています。

 

1,000円サンドに入れて、250玉借りた時点で、約405円(1.62×250)の換金ギャップをお店に支払っている、ということです。

 

 

(例題)
35玉交換店1,000円で250玉借りたときの換金ギャップはいくらですか?

 

第2講 収支改善のポイント-4

「収支改善のポイント、電サポ中」の続きです。

 

3の外部要因だけ説明がまだでした。

 

今回はこれを進めます。

 

ただ、この外部要因については初心者にはあまり関係のない事柄であることだけは先にご了承ください。

 

 
外部要因とは、いったいなんでしょうか?

 

パチンコ機種のスペック、釘などの調整、換金率、貯玉使用の可否、それらを内部要因とするなら、外部要因とは本来パチンコそのものとは関係のないはずの問題です。

 

要するに、ここでは技術介入に対する店員の注意、他の客の嫌がらせなどを外部要因と規定したのです。

 

 
いくら電サポの調整がすばらしい台でも、止め打ちをする度に注意や警告を受けてしまうのであれば、これは事実上止め打ちが出来ない、ということなのです。

 

なので、止め打ちをこそこそやるのが精一杯。

 

あるいはホールコンやカメラで監視している場合、通常より取得出玉が多いとすぐに注意を受ける場合もあって、店員に見られている見られていないにかかわらず一切の止め打ちが出来ない場合もあります。

 

 
「第2講 収支改善のポイント-1」で説明した、「何度も何度も繰り返される無駄ポイントを排除していく」の原則から考えると、何度も何度も発生する電チューオープンの度に無駄が発生するようでは打てない、と判断するのが良いのでしょうか?

 

そこは少し待ってください。

 

 
電サポ止め打ちを注意する店では、回転率が高かったり、電サポ中打ちっ放しでも玉減りが少なかったりすることもあります。

 

電サポ中の玉減りを算入した単回転収入と、回転率から分かる単回転支出。

 

これらを差し引いたとき、十分打てる台であることもありえます。

 

 
つまり、注意されたから終わり、ではなく、割が出ないから終わり、という考え方にシフトする必要があるのです。

 

割の把握が出来ないとこういうところで損を被ってしまう例です。

 

 
単回転支出や収入、そしてそれから割り出す単回転収支については後日説明しますので、現時点では・・・

 

「注意されたから終わり、ではなく、割が出ないから終わり、という考え方にシフトする必要がある」

 

という理解だけしておいてください。

 

 
次回、収支改善のポイント、「換金ギャップの影響を出来るだけ受けないようにする」に移っていきます。

 

 

第2講 収支改善のポイント-3

収支改善のポイント、電サポ中の考え方の続きです。

 

前回は「どのタイミングで打つ玉が無駄になるか?」という観点で電サポ中の止め打ちを考えようと言うお話しをしました。

 

長くなってしまったため、時間効率、外部要因は説明出来ませんでした。

 

今日は時間効率について解説します。

 

 

初代牙狼を引き合いに出すのがこの時間効率を説明するにの一番良いかもしれません。

 

「超速ギガMAX!」と銘打たれたこの機種。

 

魔戒チャンス中、約30秒で次の大当たりに行くのが魅力でした。

 

即連の魔力に取り付かれたファン達が群がる大人気台となりました。

 

プロ達はこの特殊な連チャンシステムに目を付け、わざとVに入れない、V外しという技術を編みだし、この時期、結構稼いだのでした。

 

この技術が知れ渡ると、店側の対応も徐々にされていき、ベロが玉を拾いにくい調整を施し始めました。

 

それでも、魔戒チャンス中、「V外し」をすると玉はある程度増えるのですが・・・

 

 

ここで問題が出てきます。

 

増えるには増える。

 

でも、V外しをすると、時間がかかる。

 

さらに、ベロのマイナス調整で入賞率が下がり、増え方も少なくなる。

 

 

そこで、「通常を回していた方が効率が良い」なんて話も出てきたりしました。

 

これはいったいどういうことなのでしょうか?

 

 

実は、これは計算式でわかるのです。

 

X=V外しによる失われた通常回転×単回転収支
(単回転収支にはV外しにより得られた玉を除外する)
Y=V外しにより得られた玉

 

X>Y

 

となった時点でV外しはしない方が良いのです。

 

ただ、これを判別するには、以下の知識がいります。

 

 

1.単回転収支の考え方

 

2.失われた通常回転数をどう数値化するか

 

 

これらの考え方、特に単回転収支は非常に重要ですが、現時点では難しすぎます。

 

後日、解説させて頂きます。

 

ここでは、時間効率がダウンすることによって失われるチャンスもある、ということだけ心に留めておいてください。

 

第2講 収支改善のポイント-2

前回お話ししたとおり、今回は「電サポ時の考え方」です。

 

全国的に等価・高価化が進み、いよいよ「回る台をブン回して期待値を稼ぐ」というタイプの稼働がなかなか効きづらくなってきました。

 

言い方を変えると、「換金ギャップを活かす立ち回り」が効くホールが少なくなってきた、ということです。

 

意味が分からない方は現時点では分からなくても大丈夫です。

 

換金ギャップの考え方についてはまた後日、ゆっくりやります。

 

ここで何が言いたいのかというと、回らないのであれば、「出玉を最大化することが重要になる」ということです。

 

出玉を最大化するのに一番効果的なのは、電サポ時の技術介入です。

 

等価・高価店で打つ限り、これは避けては通れないでしょう。

 

 

ここでは、電サポ時の技術介入、つまり電サポの止め打ちに際しての基本的な考え方をお伝えしたいと考えています。

 

なぜ、「基本的考え方」だけで具体的技術ではないのか?

 

という声が聞こえてきそうですが、その理由は2つあります。

 

1.具体的技術は機種により異なり、その一つ一つをここでは説明していられない。

 

2.具体的技術は基本的考え方に基づいて存在する。具体的技術だけ伝えても基本的な考え方がなければ、何のためにそれをやっているのかが理解出来ない。そのため、すこしパターンが変わったり、釘が変わったりするだけで応用が利かず、ロスを生んでしまう。

 

 

では、本題に参りましょう。

 

電サポ中に考慮する問題は3つあります。

 

その3つとは

 

1.玉のロスを減らす。玉を増やす。

 

2.時間効率

 

3.外部要因

 

 

まずは1から行きましょう。

 

まず、考えて頂きたい問題があります。

 

それは、
電サポ中、打ちっ放しにすると、何が行けないのでしょうか?

 

ということです。

 

 

玉が減るから。
玉が増えないから。

 

というのはもちろんです。

 

なぜ、玉が減ったり増えなかったりするか?の理由を考えることで、電サポ中の基本的な考え方が分かります。

 

「電サポ中に打たれた玉はいったい何をするのでしょうか?」

 

という問いを考えてみるのも手です。

 

答えは、スルーを通り、電チューに入り、メインデジタルを1回変動させる、です。

 

では、
「スルーにも通らず、電チューにも入らない玉はいったい何をするのでしょうか?」

 

答えは、何もせずにアウト穴(盤面の一番下にあるハズレ玉が入っていく穴)に消えていくのです。

 

 

電サポ中、電チューの動きを注意深く見ていれば分かります。

 

あるタイミングで打たれた玉は電チューに入る可能性が極端に低いのです。

 

 

盤面には釘がありますので、そこに当たって、ある程度落ちてくるのに時間がかかったりします。

 

そう、打ち出しから電チュー到達までの時間にばらつきができるのです。

 

ですが、最近の右打ち機種などではこのばらつきの時間が極端に短いのです。

 

なので、「あるタイミング」で打たれた玉は電チューに入る可能性が極端に低いのです。

 

 

つまり、電サポ中の止め打ちの基本はこの「あるタイミング」では玉を打たない、ということなのです。

 

「打つ」意識が強いですが、そうではなく「打たない」意識なのです。

 

どれだけ、効果の高いポイントのみに打ち出しを集中するか、と言い換えてもかまいません。

 

 

その作業の中で、玉の増減に気を配ってください。

 

もし、順調に玉が増えているようなら、電サポ中の激アツ演出でほぼ大当たりが確定しようとも、電サポ止め打ちはやめないでください。

 

だって、玉が増えているんですから、やめる理由がありません。

 

逆に、玉が少しでも減っている場合は、確定的な演出では打ち出しをやめましょう。

 

なぜ、減っているのに確定的な演出でなければ打ち出しをやめないのでしょうか?

 

それは、スルーの保留=小デジ保留と関係があります。

 

打ち出しをやめると小デジ保留が消滅していきます。

 

そして、演出が終わって、結局ハズレの場合、小デジ保留のない状態、つまり、電チューが開かない状態で打ち出しをまた再開しないといけなくなってしまうからです。

 

このときの無駄玉の発生は結構大きなモノとなることはお分かりになって頂けるはずです。

 

小デジ保留の考え方は、先日、luvaが記事を書いてありますので、こちらをご参照ください。

 

少し、長くなりすぎましたので、
2.時間効率
3.外部要因
については次週以降に説明します。

 

では、皆さま、またお会いしましょう!

 

プロフィール

くろべえ

脱サラからパチプロに転身。(というか、転落)
紆余曲折を経て、情報起業家に。

曲がったことが嫌い。
嘘っぱちパチンコ商材根絶を目指して、パチプロ時代に培った「当たり前のパチンコの稼ぎ方」を普及するパチ屋と詐欺商材販売業者の敵。

パチンコ情報サイト「パチたま」を運営する株式会社サンプライズエンターテイメント代表。
パチたまでは徹底的に正当攻略法の普及を推進しています。

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